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思惑の落し穴

恋はすべてどこまでも片思いだ。

「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」を観て。



Twitterでやたら西島くん、西島くんと言っているのでお気付きの方もいるかと思いますが、ただいま西島秀俊さんにどハマりしております。西島ウィーク中なのです。なんだそのウィークって感じですよね。確かに。ただひたすら西島秀俊さんが過去に出演した作品を観るという単純明快なものです。楽しいです。ただ時間が全然足りません。芸歴が長いと出演作品が多すぎる。でも追っかけていくのも楽しいですよね、醍醐味っていうか。今のこのネット社会はすごく便利で検索すればなんでも出てくるし、大抵の映像作品はネットに残っているので助かります。私は高画質なものがいいので大抵買ったり借りたりしてしまうのですが。

 

で、手を伸ばしたのが今回タイトルにも書いてある、

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

という映画です。

 

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観て!みんな観て!!めっちゃかっこいいから……っ!!
っていうぐらいにこの西島くんはかっこよかった…何がかっこよかったかっていうとあんまり「ココ」と言えるところがないのだけど、全体的に見てかっこよかった。ざっくり。大雑把すぎ。
※以下ネタバレです。注意してください。

まずはあらすじから〜〜!

ある日、石神武人(西島)は、
自宅で殺された妻を発見する。
呆然としながら突然鳴った電話に出ると、
受話器から聞こえたのは、
傍で冷たくなっているその妻の声だったーー。
この日を境に彼には別の記憶が混在するようになる。
そして辿り着いた事実、それはー…
本当の彼は韓国人科学者オ・ジヌだということ。
彼の記憶は“上書き”されていたのだ。


なぜか彼を捕まえようとする警察を騙る男たちから逃れながら、正体不明の女性記者(キム・ヒョジン)と真実を追ううちに、彼は自分の妻を装う女(真木よう子)と出会いーーー。

誰が、何のために記憶を奪ったのか?
なぜ、追われているのか?
ーーー5日後、すべての記憶は消える。

 
もうね、見てもらってわかると思うけど、話が入り組んでいるんです。複雑なんです。序盤は主人公同様何がどうなってるのか全くわからない。口をぽかーんって開けながら見てました。
普段はスマホをいじりながら観ることが多いのですがこの映画に限ってはずっと画面を見てました。
でないと話が理解できなくなりそうだったんです。 


西島くん演じる会社員・石神武人と韓国人の天才科学者オ・ジヌはイコールで結ばれています。石神=ジヌ。国籍も何もかも違うのにどうしてイコールで結ばれるんだろうって感じですが、これはジヌが元々行なっていた研究が大きく関係してくるんです。ジヌは日本でアルツハイマー対策のウイルスを開発していました。超頭良い…天才科学者かっこいい(結局それ)。
ジヌはその研究過程で、『その人物の記憶を記録できるウイルス』を発見します。なんなんだ、記憶を記録するウイルスって??はてなマークがいっぱい浮かんじゃうんですが。


ざっくり大雑把に言うと、、、
・ある人の記憶を記録したウイルスを保存しておく。
・その人がアルツハイマーを発症して記憶を無くしてしまったら、ウイルスを注入することで記憶を蘇らせることができる。
・元の生活ができるようになる!やったね!画期的だね!

でもこれが難しくて危険な面もあるんですよ〜〜!
このウイルスは、他人の身体でも使用すれば記憶が蘇り、自分として生きられます。言ってしまえば記憶を記録したウイルスさえあれば、その人が死んでしまっても別の生きている人間にウイルスを注入することで生きることができる、と。捉え方次第では永久的に生きられる。それが今回、石神=ジヌという、1人の人間が2人の人生を持っている理由にもなるんだけど、ここがまた複雑で……!



・どうして2つの家庭を持っていたのか?
ジヌが働いていた研究所の上司が、ある日車を運転中に人をはねてしまうところから始まります。はねてしまった人物が実は石神武人。その交通事故が原因で亡くなってしまいます。
それをジヌの上司はどうせ死んでしまったんだからこの際研究の実験体にしようと思いつくんです。動物実験だけでは足りないから、みたいな…ウイルスには臨床試験が必要なんですよね??
ちょうどそのとき研究所に残っていたジヌは、上司が石神を連れてきたところを偶然見かけて実験体にしようとしていることを知り、意見がぶつかっちゃうんです。人間で実験するなんて絶対にダメだって言うジヌと、前に進まなければウイルスは認められないと言う上司。口論の末、揉み合いになって、上司が持っていた注射器がジヌに刺さり、ウイルスが注入されてしまいます。石神の記憶を記録していたウイルスがジヌの体内に入り、元々自分が持っていた記憶の上から石神の記憶を上書きされてしまったので自分が韓国人であることも科学者であることも、もちろんオ・ジヌだということも忘れてしまうんです。妻がいたことさえ。自分が石神武人だと思っているので知らないうちに2つの人生を生きることに。これで家庭が2つになり、奥さんも2人いるという状況になってしまうんです。うわぁ〜〜混み合ってきたぞ〜〜入り組んできたぞ〜〜!!


・石神が自宅で発見した、殺された妻は?
妻を発見した自宅というのは石神武人の自宅です。
2つの家庭があるので家もまた2つ。
(※ちなみに石神の妻はジヌの上司が見張り役にと付けた偽物の妻なんだけど、一緒に生活していくうちに愛情が芽生えてしまうという、これまた切ない感じ…。)
殺された妻は石神の妻ではなく、ジヌの妻でした。
発見した際、部屋に飾ってあった石神として生きていた頃の自分と妻のツーショット写真を間際に見ていたので、倒れているのがジヌの妻ではなく、石神の妻(つまり現在の自分の妻)だと思い込んでしまったんです。ここら辺から記憶が混在します。

どうして石神宅にジヌの妻がいるのかというと、、、
自分から来たんです。この家に。同じような遺伝子の研究をしていたので、夫が行方不明になった時点で記憶を失ってしまったんだと気付いた妻。さらに自分とは別にもう一人妻がいることを知ってなんとか夫を取り戻そうと石神宅に入ったところ、偶然帰宅した石神の妻に見つかり、口論に。そして石神の妻がジヌの妻を、口論の末、間違えて殺してしまいます。
これが石神宅でジヌの妻が殺された真実でした。


・どうして記憶が混在するようになったのか?
殺された妻(ジヌの妻)を発見してから、記憶が乱れるようになります。石神になったりジヌになったり。利き手も変わるし、煙草を吸ったり吸わなかったり。突然ジヌらしい科学的知識をベラベラと喋り始めたかと思えば、石神に戻り「今僕何か言ってました?」って覚えていなかったり。そのきっかけは物語の終盤でわかります。元々ウイルスは未完成で効果がどれくらい持続するのかもまだわかっていない状態だったんです。そんな未完成のウイルスをジヌは投与されたので、その効き目が1年経った今、切れてきてジヌの記憶が蘇ったんじゃないかと。ジヌの推測ですが、研究していた本人なので多分当たってると思います。


そして、ウイルスの副作用なのか。
石神の記憶もジヌの記憶も徐々に消えていってしまうことに気づいたジヌは、そうなる前に自分に起こったことを記録してそのデータを自分と行動を共にしてくれていた韓国人記者、カン・ジウォンに渡すことにします。
最後、記憶を無くしてしまったジヌが再びジウォンの前に現れるシーン。渡されていたデータを見せようとジヌを食事に誘うジウォン。その部分がすごく好きでした。石神の記憶は消えてジヌの状態だから完全に韓国語で喋るんだけど、その韓国語が流暢すぎて西島くんがもはや韓国人に見えてきちゃうという、、、

とりあえず雑だけど、大体こんな感じのお話、です!!!
私の語彙力では説明不足すぎますが。


あと、個人的におすすめが、
西島くんの韓国語。

韓国人だっていうのは最初全然わからなくて、記者のジウォンに問い詰められて苛立って言葉を荒げながら反論しているうちに無意識で韓国語で怒鳴り始めるんです。その時に実は韓国人だったっていうのが初めてわかるんだけど、この瞬間がすごく好きだった…。日本語・韓国語・日本語・韓国語って一文ずつ交互に喋るところが演じるの大変そうだなぁ〜〜って思いながらも、韓国語を話す西島くんめっちゃかっこよくない…!?って手を握りしめてました。後半にいくにつれて韓国語が増えたりもするんですが、実際の練習時間はそんなになかったそうで。1時間半ぐらいだったかな??インタビュー記事に書いてあったような気がします。監督も褒めてくれています。

以下、監督のインタビュー。

「映画の中で西島さんが喋っている韓国語は本当に完璧に近い韓国語です。
釜山国際映画祭で初めてこの映画が公開された時、韓国の観客が、西島さんから韓国語のセリフが出た瞬間ウワッ!っと驚いて固まっていたのを僕は見ました。みんな本当にびっくりしていました。本当に上手だったんです。劇中には、韓国の悪い言葉もあえてセリフに入れたんですが、外国の俳優が韓国人の役を演じ、韓国のスラングを演技で使うのは初めてじゃないかと思います。」

 

ももっと驚きなのは、記者のジウォンを演じているキム・ヒョジンさんが僅か一ヶ月程で日本語をマスターしていること!!!片言ではあるけど観ていて支障にはならないレベルの日本語。
私たちは日本人だから分からないけど日本語って難しいんですよね??少しの日本語なら問題ないかもしれないけど、彼女まぁよく喋る。多分映画の7割くらいは日本語で話してたんじゃないかな…。本当に上手。あるシーンでは日本人が韓国語を話して、韓国人が日本語を話すっていうなかなかない逆転現象が起こってました。面白かった。

 

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あと、この映画の見所といえば、アクションシーン!!!

西島くんはアクションシーンが大好きなので今回もきっと張り切ってやったと思うのですが、ほぼスタントなしで自分でやってるんですよ〜〜〜!!もうそこが大好き…この人大好き…って思っちゃう…。身のこなしが素晴らしすぎる。素敵すぎる。

上の画像はびゅんびゅん走る車の間をすり抜けていくシーン。
たぶん4車線くらいあったような気が…たぶん…。すり抜けていくのもそうだし、カーチェイスも自分でやってるそうで。観てもらうとわかるんだけどもうバンバンぶつかってるし、そのぶつかってきた車を押しのけて走り出したりするし、車と車の間はすり抜けるわ、逆走するわで、西島くんが実際に運転しているってことを考えて観るともうヒヤヒヤしちゃう…ドライビングテクニックありすぎ…また惚れるやつ…。

個人的にアクション大好き人間なのでこのカーチェイスはお気に入りです。カーチェイスだけでなくそれ以外のアクションも面白いです。柵を飛び越えたり、屋根をよじ登ったり。
見応え抜群なのでぜひ観て欲しい…!!


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この映画は確かに難しい内容だし、最中は訳がわからなくなったりするけど、一つ一つ物事を咀嚼していって最終的には全部理解できる。主人公と同じように物事を把握できるようになる。ちゃんと全ての伏線が回収されていくのが気持ちよくて。緻密に考えられた構成だからこそ、こんなにクオリティの高い映画ができたんじゃないかなぁって思うんですよね〜〜。

最近の映画だと「結局これはどういうことだったの??」って終わってからも考えさせられるものがあって。そういう映画も割と好きなんだけど、この映画は伏線が全て回収されるからスッキリする。映画の最中はちゃんと観客を何もわからない状況に追いやってくれて、少しずつ適度に情報を与えてもらえることで自分の頭の中でパズルを組み立てるような要領で話と向き合えたし、そのおかげで話の理解度も深まったんじゃないかなぁ、って思います。情報も与えられすぎると考えることを放棄してしまうので。やっぱりせっかく観るならちゃんと考えて自分なりに咀嚼したいなって思うんですよね。映画好きなので。目から入る情報だけでなく耳で聞いた情報も自分なりに解釈していくとさらに面白みが増すし。映画にしろ、ドラマにしろ、映像作品はそうなんじゃないかなって……なんか勝手に色々と考えてしまったのでここら辺で終わりにしときます…!


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長々と語ってしまったけど、これだけの熱量を持ってしまうくらいに西島くんの演技大好きなんです。俳優・西島秀俊最高です。かっこいいです。大好きです。西島ウィークはまだまだ続きます。ゲノムハザードはもう一回見たいのでまた近いうちに見返そうと思います〜〜!ただ韓国語を話してるのを見たいだけっていうのもあるんだけど…不純すぎる……。

ぜひ観てください。ゲノムハザード。
最後に西島くん渾身のアクションシーンを。

 


西島秀俊・激走カーアクション!『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』 劇中映像