思惑の落し穴

恋はすべてどこまでも片思いだ。

ひたむきに、一ノ瀬に寄り添う。

7月17日(日)からスタートした「HOPE~期待ゼロの新入社員~」も、放送回数残り僅か。ゴールデンドラマ単独初主演という大きな看板を背負った裕翔くんが一ノ瀬歩という役を通して私たちに伝えたいことは何なのか、そもそも一ノ瀬という人物をどのように捉えて演じていたのか。少しでも頭に入れておけば、残りの放送をまた違った気持ちで見ることができるのではないかと思い、勝手ながら雑誌でのインタビュー記事をこちらでまとめさせて頂きます。

 

・韓国ドラマのリメイクであることに対して。

 リメイクの作品に出るのが初めてだったので、どういうふうになるのか気になりました。『ミセン―未生―』の面白さを尊重しつつも、日本ならではの個性が出ればいいですよね。パピルス vol.67)

原作のどんなところに魅力を感じましたか。

他の人たちにフォーカスが合っていくことです。主人公だけではなく、ちゃんと周りの人間のバックボーンも描かれていて。そのリアルなサラリーマンの世界を描いていることにも惹かれました。あと、作中に出てくるキーワードの『共同作業』という言葉も、群像劇を描くうえでぴったり合っていると思いました。つまり“仕事は一人でやるものではない”というメッセージ性が作品にあって、そこに惹かれましたね(J Movie Magazine 2016 vol.13)

最初に『ミセン』を全部観て、今回の台本を読んだら、原作のキャストが喋っているようにしか想像できなくて、かなり引きずり込まれてしまったんです。なので、いまは原作も尊重しながら、『HOPE』のオリジナリティを出していきたいと思っています。原作を自分たちらしくどう変えていくか、制作側や僕らの熱い思いで臨んでいます。

(J Movie Magazine 2016 vol.13)

『HOPE~』は、『ミセン~』の良いところを選りすぐったものになると思います。ただ、韓国と日本での就職に関しての背景も違うと思うので、プロデューサーさんと話し合って、もうちょっと明るい一ノ瀬を演じていいのかなということになりました(person vol.47)

 

・サラリーマン役について

初めてではないのですが、がっつり商社自体が舞台になるものなので、新鮮な気持ちで演じています。今回、社会経験の全くない青年が、社会に出て、必死にひたすら闘い抜くという作品なので、そのプレッシャーも大きかったですね。(J Movie Magazine 2016 vol.13)

どの会社もそうだと思うのですが、厳しい場所で生き残っていくのは大変だと思うし、取引先だけでなく、上司とうまくいかなかったり、仲間と溝ができてしまったり、人間関係のなかで起きる問題に共感しました。こんなにやったのに報われないって感じることもあるかもしれないけれど、腐らずに頑張っていれば、絶対に誰か見てくれるし、評価してくれる人が必ずいると思うんです。

パピルス vol.67)

 

・主人公、一ノ瀬歩について

撮影を続けることによって一歩ずつ主人公の歩に近づけていったらいいなと思っています。まず、この作品は一つの社会を描いているわけで、視聴者の方に寄り添いながら、必死にやることに関しては僕も主人公と同じスタンスだよなと思ったんです。ただ、ひたすら必死にやれば、日本版なりの良さが自然に出るんじゃないのかなと思っています。

(J Movie Magazine 2016 vol.13)

一ノ瀬はいい人ですし、だからこそ不器用だし、世渡り上手ではないんですけど、周囲の人たちが一ノ瀬の行動をきっかけに、いろんなことに気づかされたりするし、良い意味で人に影響を与える人物だと思います。でも、媚びているところはないので、自然にそういう雰囲気がにじみ出るような芝居をしたいなと思いますね。一ノ瀬に、どれだけ近づけるかっていうことをいつも考えています

(person vol.47)

彼は22歳まで囲碁しかやっていない男。だけど、いまは夢を諦め、社会人として生きるために会社で奮闘し、新しい夢を見つけていくわけです。ただ、歩は家庭事情もいろいろと複雑な人物なので、シーンによってどこまで暗くして、どこまで明るさを出せばいいのか、そのバランスが意外に難しいポイントです(J Movie Magazine 2016 vol.13)

モチベーションの一歩目は母親からのものだと思うんです。母親が自分の知らないところで、後押ししてくれていたことに気付いて、その思いを受け止め、背負って歩いていこうとする。その後は、家族以外の誰か、つまり会社の仲間たちと一緒に仕事をしていくことが彼の目標になっていく。多分、そうした過程で歩は働く楽しさに気付いていくんだと思います

(J Movie Magazine 2016 vol.13)

今まで一対一の世界で戦ってきた彼は勝っても自分の力、負けても自分の責任の中で生きてきたんです。でも、そういう分かりやすい勝負の世界の垣根を越えて、人と接して、人との共同作業を学び、人と一緒に成功した時の嬉しさを感じていく。だから、母親の思いや周囲の思いが彼の中のモチベーションになっているのかなと思うんです

(J Movie Magazine 2016 vol.13)

お母さんだったりとか、面倒を見てくれる課長とか主任とか…一ノ瀬って、人に恵まれてるなぁと思ったんですよね。例えば、自分が思い悩んだとしても『大丈夫だよ!』って言ってくれる人がいたりとか、それで凄く前に進めてると思うんですよね、一ノ瀬って。(+act. 2016.8)

一ノ瀬なんて特に、囲碁に打ち込んできて、挫折しちゃって。その理由を、“お母さんが倒れちゃったから”とか、今までそうやって自分以外の何かのせいにしてきて…自分がもう1回闘って失敗することが怖かったけど。最終的には、色んな人に背中を押してもらって、前に進もう!って思えるので。ただ……このドラマの面白いところは、それで結構いいところまで行くんじゃなくて、何回も落ちるんですよ(笑)。上がったと思ったら、すぐ落ちるし…感情の起伏が激しいので、可哀想だなぁと思ったりするんですけど。そういうものにも寄り添っていければなと思います(+act. 2016.8)

 

・アプローチ方法、共通点について

表情だけが重要というわけではないのですが、リアクションが予定調和にならず、誰かが言ったことに対してちゃんと聞いている感じが出ればと思って、表情で変化をつけたいなと思ったんです

話が進むごとに、いろんなことを覚えていくという役ですから、最終話に近づくにつれて、貿易用語など意味を調べていこうと思っています。こういうことは、はっきり表の演技に出る部分ではないけれど、違いは表れると思うので、心がけています(person vol.47)

「また次に失敗することが怖かったんだ」っていうモノローグがあるんですけど、何かにチャレンジすることは怖いし、失敗してしまうのはもっと怖い。僕は「周りにどう見られているんだろう」とか、「誰かと比べられているんだろうな」って体面を気にしてしまうことが多いので、そこが似ているかもしれません。(パピルス vol.67)

モノローグがあるようなドラマも、初めてなんですよね。回想明けとか、そういうシーンとの繋がり、芝居っていうのはやったことがあるんですけど、そのモノローグとお芝居のバランスっていうのが初めてで…凄く難しいなと思いました。どっちにいくか?というか、モノローグはそこまで感情を込めて言わないので、そのぶん表情ではわかりやすくしたほうがいいのか?それとも、もうちょっと自然なほうがいいのか?これは、前回撮った映画『僕らのごはんは明日で待ってる』で学んだことなんですけど。“僕ごは”では、『とにかく余計なことを捨ててくれ』って言われて。『棒読みでもいい。そこにあとから感情がついてきて、その感情で言えるようになるはずだから』っていうアプローチの仕方だったので。だから今回、それが終わってからのドラマなので、そのバランスが凄い難しいなぁと思ったんですね。それはドラマは見せ方がそうなだけであって、本人は変わらなくていいのかなって思いますし、結局は、監督さんの要望に応えるのが最善なんですけど。(+act. 2016.8)

(山内さんも、コメントで『中島さんの芝居のポテンシャルの高さに驚いている」とおっしゃってましたね。)本当ですか?嬉しいですね。自分ではどこまでポテンシャルがあるかわからないので…。そういう風に、傍から見て言って下さるのって、やっぱり嬉しい限りですよね。それを信じて、やっていけるなとも思うし(+act. 2016.8)

僕は商社で働いてるような友達とかもいないし、そういう意味では何もわからないので。自分が本当にわからないまま翻弄されていくというか…そういう印象が強いです。なので、やっぱりなるたけ事前に情報を入れないようにとは思っていて(+act. 2016.8)

自分達の活動の範囲でしか仕事をやってきていないので。そういう社会常識みたいなものって、一ノ瀬に近いぐらいないといえばないので。そういう“初めてだらけ”っていうのは、等身大な自分も少し投影したりだとか…出来ているんじゃないかなと思います(+act. 2016.8)

そんなにたくさん囲碁のシーンが出てくる訳ではないんですけど、回想とかで出てくるので。そのルールとか…その佇まいだったり、あとはやっぱり打ち方ですよね。自分の手元(を撮影)じゃなかったりもするんですけど、打つ時の音、パチッ!と鳴らさなきゃいけないですし。そういうところから、動画を観て勉強したりとか、実際に指導の方に教えて頂いて…っていう感じですかね。満足な学歴もないまま、ずっと囲碁に打ち込んできた人が、商社という全く知らない世界に入っていくっていう…そういうところは考えるようにしてます(+act. 2016.8)

(一ノ瀬は囲碁に)これまでのほとんどをかけてきた訳だから、そこの立ち振る舞いとかって、凄く出ると思うんですよ。考えてる時とか…実際に、囲碁の格言を思い出して、次に進める話もあるので。だから、それを全部なくした時に、人はこれだけ無防備になってしまうんだなっていうか。結局は…囲碁をやっていたことも崩されてしまうんですけど。だけど、やっぱりそれまでやっていた何か、みたいなのは大事かなぁと思って(+act. 2016.8)

不器用だけど、自分が思ってることを素直に言うことで、みんなが今まで忘れていたことに気づかされたり…っていうのがあるので。そう思うと、やっぱり素というか、わりと自然体なほうが響くんじゃないかなって思うんですよね。もちろん、場に応じて違いますけどね
 (+act. 2016.8)

 

 ・どのような作品にしていきたいか

日曜日の21時の枠でドラマをやらせていただくにあたって、楽しく月曜を迎えられるものを作りたいと思っています。なので、単純に“明日からまた会社で頑張るぞ!”というふうに思ってもらえるものを目指したいんです。実際、働くどの職種でも共感できる部分が多い作品だと思うので、観てくださる方に寄り添いながら、共感できて、働く方を応援できるような作品にできればと思っています

(J Movie Magazine 2016 vol.13)

このドラマには、働いている人なら誰もが共感できるセリフもあるので、見てくださった方が、身近な人、例えばお父さんとかを尊敬できるようになったり、働いている自分を認められるようになったりできる作品になるのではないかと思います(person vol.47)

 

 

雑誌媒体で役作りについて聞かれた時、役になりきるのではなく、役に『寄り添う』と表現していた裕翔くん。その考え方が凄く好きで今回まとめてみました。人物の背景やセリフの行間、どういう気持ちでこのセリフを言うのかしっかりと考えたい。そう考える、ひたむきな裕翔くんだからこそ、あのひたむきな「一ノ瀬歩」が完成したのだと思います。

 

個人的なまとめにお付き合い頂きありがとうございました。一ノ瀬くん、大好きです!!!!

以下、全文を掲載していますのでよかったらどうぞ。

 

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