思惑の落し穴

恋はすべてどこまでも片思いだ。

野性時代 vol.146

──加藤シゲアキさん原作の映画『ピンクとグレー』で、人気スター俳優の白木蓮吾を演じられました。原作は読まれましたか?

中島 普段あまり本は読まないんですけど、この本は母親から薦められて偶然読んでいたんです。面白かったけれど僕には少し難しくて「これってどういう意味?」と何ページか前に戻りながら何度も読みました。だから映画化されることになって自分が主演だと聞いたときは驚いたし、プレッシャーも大きかったですね。

──それはやはり、同じ事務所の先輩の作品だから?

中島 そうですね。加藤くんの大切な作品をぶち壊したらどうしようという不安があったのと、過激な描写についてファンの方がどう思うかも心配でした。たとえば、似合わないタバコを吸っていたり、人を殴っていたり、ベッドシーンがあったり……。自分で言うのもなんですが、アイドルとしてキラキラしているときの自分とは真逆で、多重人格者みたい(笑)。でも「ジャニーズだからやらない」というのはあり得ない。ほかの俳優さんと同じように求められた役を演じたいし、仕事に応じていろんな表情が見せられたらいいなと思っています。

──行定勲監督の言葉で印象的だったものはありますか?

中島 「あなたは人間の嫌なところや汚いところを演じたほうがかっこいいよ」と。そういう意味でも心に闇を抱えた蓮吾を演じられたことは幸せでしたし、俳優としての経験値も上げられたかもしれません。

──ところで、加藤シゲアキさんはどんな先輩ですか?

中島 ずっと前にHey! Say! JUMPのメンバーと挨拶に行ったら、ものすごくそっけなかったんですよ。あとで人見知りだとわかったんですけど、最初のイメージはよくなかった(笑)。でもいまでは笑顔で話してくれるまでになり、最新刊の『傘をもたない蟻たちは』をサイン付きでプレゼントしてくれました!

 この作品を通じて加藤くんとより親しくなれて嬉しいです。ほかの作品が映画化されるとき、また出演できたら最高ですね。

 

 

野性時代 vol.146